株式会社こっこー | ガラス瓶からはじまる、新しい循環のかたち

目次

スーパーソル”が生み出す新たな循環

埋め立てるしかないと思われていた色付きガラス瓶を、まったく別のかたちで生まれ変わらせる──

広島県に拠点を置く「株式会社こっこーさん」は、そんなガラス瓶の再利用技術「スーパーソル」を通じて、新しいアップサイクルの可能性を広げています。

今回は「スーパーソル」の魅力と、そこに込められたこっこーさんの想いをお伝えします。

廃棄されるはずだった色付きガラス瓶の現状

日本国内では年間1,300千トンほどのガラス瓶が生産されています。

その多くはリサイクルされるイメージがある一方、実は茶色や透明以外の色付き瓶はリサイクルが難しく、最終処分場へ埋め立てられてしまうことが多いのです。

容器として使い終わったあとも「ガラス」という素材として再生できそうなイメージとは裏腹に、色付き瓶にはリサイクルされないまま廃棄される現実があります。

そこで注目を集めているのが「スーパーソル」───

再生が困難とされてきた色付き瓶を素材に利用し、軽量で多用途に使える発泡状のガラスを生み出す技術です。色に関係なく、ガラス瓶そのものをアップサイクルできる大きな特長があります。

スーパーソルとは?

株式会社こっこーより | スーパーソルの特徴

こっこーさんが製造・販売を手がける「スーパーソル」は、ガラスを細かく砕いて加熱発泡させることで生まれる多孔質(たこうしつ)構造のガラス資材です。

軽石や砕石に似た見た目でありながら、とても軽いうえにガラス由来の強度も備えています。

さらに排水性と保水性にも優れているため、たとえば園芸・農業分野では水はけや通気性を高め、土木・建築分野では軽量盛土や断熱材、吸音材などさまざまな用途に応用され、防災・減災対策として道路の排水強化や土砂災害対策にも活かされています。

こうして、本来であれば埋め立てられていた色付きガラスが、社会のさまざまな場面で役立つようになる取り組みは、まさに「捨てるはずのものを価値ある資源に変える」アップサイクルの大きな一歩といえるかもしれません。

こっこーさんが描く“スーパーソル”の未来

株式会社こっこーより | スーパーソルはあらゆる場面に使われています

こっこーさんでは、広島加工センターでスーパーソルを製造し、各拠点で販売・施工を行っており、スーパーソルはさまざまな場面で活用されています。

園芸・農業では水はけや通気性を高める資材として使われ、土木工事では軽量盛土や道路の排水性能向上などの目的で取り入れられています。こうした取り組みによって、私たちの生活とアップサイクルがより身近なかたちで結びついていることが感じられますね。

普段の暮らしのなかで「資源を無駄にしない大切さ」を自然と意識できる機会が一段と広がり、こうして少しずつ積み重ねられる実践が、「もったいないがなくなる循環型社会」へ近づくきっかけになっていくのかもしれませんね。

ガラス瓶からはじまる、新しい循環のかたち

スーパーソルからはじまる地域全体での循環型社会の実現へ

広島県のアップサイクラー、株式会社こっこーさん。埋め立てられていたガラス瓶を「社会で活かす」という発想の転換が、スーパーソルを通じて私たちの身近な場所へ少しずつ広がり始めています

色付きガラス瓶の行方を、改めて見直してみませんか?

使い終わった後の資源を再び活かす工夫こそが、「もったいないがなくなる循環型社会」の実現へとつながっていくはずです。

株式会社こっこーさんの取り組みがきっかけとなり、一人でも多くの方がアップサイクル・リサイクルに関心を寄せ、新しい循環の仕組みづくりに参加してみる──、そんな未来がとても楽しみですね。

株式会社こっこーさんへのアクセスはこちら

目次